秋葉原ザ・コン,僕の営業力源流

代表取締役 総務部長の籾倉です(笑)。
最近、社員用のパソコンを仕入れにアポとアポの合間を縫って秋葉原に立ち寄ることが多いんですよね。もちろん目当ては「店頭ならではの特別値引き商品」。代理店さんやメーカー直よりも、実はヨドバシカメラ、ソフマップなどにはアウトレットや新古品など魅力的な商品を取り扱う店舗が多くあったりますので、オタク社長と言われようと(苦笑)齷齪と足を運んでいます。
そんな中、ソフトバンクの孫さんが命名したLAOX The Computer館の近くに立ち寄る事があり…
LAOX
NEC、富士通、SONYなどのロゴがはいったまま、 金網に囲まれた店舗。この姿にとってもショックを受けました。まる2年このまんまなんですってね…。あんなに栄華を極めた名店だったのに…。
そもそもWindows 95の発売の年に富士通に入社した僕的には秋葉原は庭みたいなもの。どこの店舗がどんな業態で場所はどこにあるということを正確に覚えていることはもちろんのこと、主要店舗については自社商品の価格や売り場ごとのレイアウト構成が頭に入っていましたねー。
あとあと販促企画担当として、ポスターやチラシ、ノベルティなど、多くの販促物も創っていましたが、すべては秋葉原がニーズの原点だということもあり、通いまくったってのがあったのでしょうね。
その中でもLAOX The Computer館は、日本で一番注目されていたパソコン販売における自他ともに認める中心店舗でした。元自衛隊の杉原さんという「めちゃくちゃ怖い」と恐れられていた名物店長の剛腕発揮もあり、全メーカーが売り場を買ってまでも展示台数を確保したくなるような集客力があったことは記憶に新しいです。
何を隠そう…僕はこのお店で富士通の新入社員研修として、販売店実習というなの「販売応援店員」をやらせて頂きました。楽しかったなー。ちょうど、富士通がNECのシェアを思いっきりひっくり返すサクセスストーリーを描き始めたときだったので、がっつりメリットを伝えればガツガツ売れていったのをよく覚えています。
そんな店舗の毎朝の朝礼。各メーカーの月間累積販売台数が発表されるんですよねー。ずっと富士通がTopだったので、まったくをもって僕の力ではない(多少あるかな…笑)のに、めちゃくちゃLAOXの社員さんに頼りにして頂いたのを覚えています。

頼りにしてもらえる=嬉しい=頑張れる=数字が伸びる > より頼りにしてもらえる

このグットスパイラルが僕の営業源流なんだと改めて認識しました。LAOX The Computer館に感謝です。本当に嬉しく思います。当時のみなさんにありがとうございますを伝えたいですっ。
でも、2000年問題が騒がれ始めた同じころ、その杉原さんを含め敏腕フロア長などがごそっとダイエーに転職したり、YKKと呼ばれるヤマダ、コジマ、K’sなどの郊外型大量展示、最低価格保証を売りにした家電量販店や、駅前の再開発に伴ってターミナル駅前進出を広げたヨドバシカメラなどの攻勢により、秋葉原で「物品を買う」という必然性が下がっていったようです。
様々なリニューアルを企画し、再起を図ったものの結局のところ新たなソリューションが明示できない中、ついに2007年8月に閉店。こんな姿になってしまった…残念です。僕自身が頑張ってこの店舗の再起のお手伝いしたいなーって思ってテンションが上がってる籾倉でした。恩返しっす!!