先日、Franceから帰国しました。
かなりいろんな情報を仕入れてきましたが、まずはVIVA TECHでのWEB 3、メタバース、アバター領域、一般的な雑感です。
┃投機的なNFT関連の展示は、ほぼZERO
CESでもZEROでしたよと伝えると、CESを俄か知ってる人からは「大手家電見本市だからでしょ?」とか言われましたが、CESはVenture’s Innovationの場であり、NFTへの関心が小さくなっていることに危機感を持つべきだと思ってましたが・・それは、フランスで確信に変わりました。それはほぼZEROだったからです。
スポーツゲームにNFTを活かしたものは一部ありましたが、現地の有知識者の誰と会話しても「まだそんなこと言ってるの?」という感じでした汗。
ただ、事前にも告知されていたLVMHのNFTのように「ファンビジネス」としてのNFTはぜんぜんありだとも思いました。意味もなく、転売目的でのポンジは本当にお役御免かなーって。思います。
┃メタバースも同じくZERO
スポーツに絡めた、ARなどの展示やゲームの展示は確かにありましたが、メタバースが新しいメディアとして扱われているブースはどこにもありませんでした。看板や説明パネルにもメタバースという単語も皆無でした。フランスという国は、文化を大切にするところ。街並みがそれを代表していますが、ブームと文化をかぎ分ける力が強いと感じます。もうメタバースって言わないのかもしれませんね。
┃アバターは?
やっぱフランスは「ファッション」ということで、アバターをつかったバーチャルフィッティングにやっきになっていた昨年度までの展示はほぼなく(服のデータを作るのにコストと時間がかかると判った)、XR技術を活かしたものは、どちらかというとエクスペリエンスの提供により「服の購買率をあげるようなデジタルコンテンツ」なものに組み込んで展開していました。でも、こんなところで買うのだろうか…っておもったり。
そういう観点で、戦略を明確化できたL’Oréalは、ガッツリ取り組んでいました。使い方は、無理に現実世界と融合させるのではなく、その空間を自分が求めるアバターを使い、わくわくさせるエクスペリエンスを用意。彼ら自身がもつ「Identity」を感じてもらうコンテンツに仕上げること、なるほどでした。シンプル!
また、LVMHの今年のアワードは、修理、カスタマイズのマッチングプラットフォーム「Save Your Wardrobe」で、痒い所に手が届き、地に足のついた素晴らしいサービスが受賞していました。
ある意味、ここからが僕らの正念場であり、こだわりを持つべきは「必然性の担保」がもっとも重要だと考えており、パートナー企業様とも、また自社単独でも練りに練って展開を強化して参ります。
◇以下は、雑感です。
┃日本は海外をリードできていない?
話は変わりますが、日本では新たに許可された電動キックボード。フランスは9月から全面禁止だそうです。原因は事故の多発。中国企業も後から参入したようで、街のいたるところに無造作に放置されていました。GPSで駐車場所がわかり、それに乗れるよ!というのが売りなはずなに、ドロドロでボロボロで、ぶっ倒れてる…そんな感じです。走ってる姿は街中でもほとんど見かけませんでした。
┃予算削減?日本のブースがない、大手メーカーもいない涙
めだったのは、南アフリカ、セネガル、韓国のブース。内容はファッションにかかわるテクノロジーに加え、来年のオリンピックにちなみスポーツテック、フランスならではのワインテックをはじめとするフードテックも多く見られました。
来年からは、この状況を打破することがとても大切。韓国有数のベンチャーキャピタルのパーティーにも顔を出して感じましたが、CEOたちはClever、Friendly、inter-nationalityな人たちばかりで、僕もしっかりしないとと思った次第です。日本もすごいんだぜ!!って笑。
┃女性来場者、登壇者ともにほぼ50%じゃないかな?
女性の活躍が、本当に素晴らしいなと感じるフランス。女性比率が本当に高く、素敵な国だと再認識しました。
┃mass-adaptationしなくていいサービスはなにかを考える
今回ブースを回っていて、これ面白いけど立ち上がるだろうか?って悩むサービスではなく、あれこれ見たことあるなー「いけそだね、これ」というものに触れることが多いように思えます。受け入れてもらうべく努力するのも大切だけど、受け入れてもらえるものを作るということにこだわることも大切だなと学びがありました。Save Your Wardrobeなんかまさにでしょね。こいうところに、Blockchainを使って管理するアプローチとかいいなと思います。
以上、取り急ぎ、VIVA TECHでした。
これ以上にも多くの情報をつかんで帰ってまいりました笑。自社の事業ならびにパートナーに指名してくださっている多くの企業の皆さまにお役に立ちたいと存じます。
もし、なにかご一緒できるようでしたら、info宛にご連絡ください。