競合サービスと争う中で、相手の動向にとらわれ過ぎて、心を病むのはもったいない。
コンピューターメーカ―新人時代…
「相手(競合)の立場になって、なんで相手がそんな判断をしたのか、真剣に考えろ?」
なんて、よく言われたが、自社保全の志向に囚われて、どうしても相手の立場になりきれない…それは特にその企業の中での時間が長ければ長いほど、そう。
自社にとって、非常に不利な判断をする相手の真意はたいていの場合、逆に相手にとって受けた仇に対するただの「仕返し」だったりする。
更にその仕返しのインパクトを引きあげるために、「奇を衒う(てらう)」という判断をすることが多いのだが、たいていの場合、インパクト重視の仕返しレベルなので中身がない笑。
つまり、その仕返しに含まれた「陽動作戦」に惑わされないことが大切。
よくよく分析すると、大したことがないことが多い。
大切なことは、3Cの視点≒顧客(Customer or Client)視点で、冷静に競合比較をして、ひとつひとつ相手の戦略を潰すこと。そう考えると、富士通時代のNECと激突した経験って素敵な実績だなと改めて実感。
ちなみに…たいていの場合、相手の奇を衒う判断って、「穴」が多いので、自滅することが多いです。
動かざること山の如しかもです。
自滅してくれますよ笑。
NECが、富士通のマネをして自社技術のパソコン技術を捨て、PC/AT互換機(部品が世界共通品で生産コストが極端に安い)を出したとき、販売力で上回っている相手の商品のほうが売れるのではないか?と社内に震撼が一瞬走りましたが、まったく影響はなかったです笑。
相手と同じ目線に下がらないこと。
大切な視点は、お客様を徹底して「見る」ことだと僕は確信しています。
自滅を待つのも大事な戦略ですね。