ラポールを築くことの大切さ。

ラポールを築くことの大切さ。
世界一ステキな女優が「この商品が素敵です。私も使っています。買ってください!」とどんなに言っても、売れない商品が多くあるのは事実。
結局のところ、個人の欲求を満たすのは「自分自身がいいと思うものを手に入れること」に勝ることはない。よって、個人のニーズの集合体の中から、最大公約数をどれだけ大きくすることができるかが、売れるしくみを創る上でいちばん大切な事。
昨今、ビックデータを使ったレコメンデーションがAmazonなどの事例を用いる形でよく記事になっていますが、僕自身レコメンドされて買ったことがないユーザーのひとり笑。つまり、究極のマーケティングの姿のひとつである「この商品を買った人はこの商品も買っています」というロジックは、最大公約数を大きくする一つの手段でしかないことを忘れてはいけない。
大切なことは、人やブランド、もしくは企業が、個人との間に生み出すラポールがあるかどうか。人々に対し「意外・共感・発見」を刺激し、感動を提供し続けれるかどうかが、ラポール形成の源泉。
京都に多く存在する、老舗と呼ばれるお菓子屋さんなどに、煌びやかなポスターは見かけない。
そのポスターがなくとも、ニーズを形成できているからこそのことである。同じ京都に存在する、多くの寺社仏閣もそのロジックを証明している。
マーケティングのしくみだけで「もの」が売れる時代は過去の遺物の考え方。
ましてや、ネット上に散乱する「人をだますことを前提に作った商品に未来はない」と僕は思います。

いいものは絶対に売れる。
多くのマーケティングを手掛ける中で見てきた事実です。

人を幸せにすること、笑顔にすることを真っ先に考え、その先にある未来を人に届けてこそ、本当のラポールが形成され、それを提供する企業が、百年企業になると信じ、今日も精進します。