母と兄は、私にとって商人の鑑であり、師であり、商人の道、人の道を教えられた。
逆境で苦労に苦労を重ねてきた母は、
『お客様は来てくださらないもの』
『お取引先は売ってくださらないもの』
『銀行は貸してくださらないもの』、
それが商売の基本だと教えてくれた。
だからこそ、一番大切なのは信用であり、信用の担保は、お金や物ではなく、人間としての誠実さ、真面目さ、そして何より真摯であること、ということだった。
イトーヨーカ堂グループ伊藤雅俊名誉会長の言葉にぐっときた。
未来は自ら創るというものではなく、世の中に対し誠実で真摯であれば、信用という未来をくれるのであるということに気付いた。
なるほど。
感謝。