全てを否定されることに感謝。追い込まれた時が勝負!

うちのメンバーと新しいアイデアをひねり出すための議論をしているときに、ちょっと懐かしいことを思い出しました。僕の富士通社員時代に、キャンペーンの企画をせこせこと当時のワープロであるオアシス(笑…スペルはoasysなんですよねー)で、作っていた時の話です。
何度も何度も作っては部長に諮りまくり、ある時は目の前で破られ、ある時はくしゃくしゃにされ投げられ、ある時は飛行機に折られて飛ばされて…。

「お前の企画にはピンとこねぇ。」

って言われるだけで、

じゃあどうすればいいんですか?!

って質問さえも許してもらえず、目も見てくれなかったその時期に、強靭な精神力を育ててもらったんだなーって最近になって感謝する瞬間が多い。ま、自由気ままな社員のときって、人のせいにするのが簡単にて、

「部長の狭い視野(ほんとは、んなわけない)で俺の新しい企画がわかってたまるか!!」

とか

「ピンとこねーのはお前があほやからや」

とか(苦笑)

「じゃあ、自分でやってみろ!!」

なんて、思っていたりしてましたねー。でも、その究極に言い訳が全くできず全てを全否定される状況化から出てくる知恵と、その挑戦を続ける強固な意志は、のちのちに本当に代え難いものになります。ストレス絶頂の2年目に入った春、急性大腸炎で入院までしましたしね(笑)。
そんな強烈な時期を過ぎると、あら不思議、なんでもドンドン思いつく事ができるようになる。たとえば…

富士通キャラクター「タッチおじさん」のマンネリ化を打破する新しいキャンペーンづくり→タッチおばさんの登場
紙マニュアルの限界→ビデオマニュアル制作の陣頭指揮
2000年問題における個人市場の混乱防止→全メーカーに先駆けた対応マニュアルづくり
インタートップという携帯端末に代わる売れるパソコンづくり→のちのLoox
ネットショップの立上プロジェクト→WEB MART

などなど、誰もが考えつかない新しい視点、いや視座が自然と生み出され、関連部門の上長と呼ばれる人たちが、僕に対し逆に相談に来てくれるような環境に感謝したことを覚えています。
まぁとはいえ、そんな順風満帆な状況を捨ててリクルートへ転じる事になるのですが、外に目を向ける時間もできるようになってたということですね。

できない理由を探すよりも、できない理由をつぶす力

を鍛えるには、苦手な上司や苦手なお客様の存在に感謝するべき。それを乗り越えたとき、大空に飛び出せる力が手に入れれると思いますよ。

あいつに相談すれば、何とかしてくれる。

そんな若者が増えれば増えるほど、日本は強くなりますしね。そろそろ、新人が5月病にかかる時ですね。さぁ若者たちよ、耐え抜いてつかーさい(龍馬風)