先日、タクシーで移動していた時に見つけたものがあります。
お客様へ
毎度、ご乗車誠に有難うございます。私、タクシー乗務員になったばかりの新人です。お客様を安全に、そして甲斐的にお送りするため、一生懸命頑張りますので宜しくお願い致します。
と書いてあります。
賛否両論あるかと思いますが、僕はかなり好感が持てました。口べたな運転手さんのようで、とっても爽やかなのですが、流暢にこの紙に書かれた気持ちを伝えることができないようで、このような対応をしているそうです。なるほどの戦略です。
これ、実はめちゃくちゃ大事な視点を含んでいる対応であることに気付きました。
販売や営業を担当する人間に全てに言えることですが、前のお客様で良いコミュニケーションができなかったときに、荒んだ気持ちになったとします。次のお客様に伺う前にその気持ちをニュートラル以上に戻して、普段の自分で臨めるかどうかが大切だったりします。
「疲れてますね?」とか、「なんかありました?」とか…
言われたら負け。常に気持ちよく、そして爽やかモードでお話ができないとプロとは言えないですよね。前打席にゲッツーだったバッターが、次の打席に立ったとき、ボロボロの状態で試合に臨まれてしまうと、チームメイトならびにファンからの怒号が飛ぶことは間違いない。この紙はそのリセットにも役立っているんですねー。
プロとしての
「リセットして、常にアップテンポに保てるヒューマンスキル」
を身につけることが、ビジネスのトップバッターに一番必要なポイントだと思います。