【石の上にも三年】耐えるのではなく、君のためなんです!

桜のじゅうたん、みなさんは歩きましたか?とっても素敵な華吹雪最高ですよね。あー今年も桜は終わりますね…また、みんなとこの桜見れたらいいなーって強く強く思います。
桜
さて、今日はちょっと若者と話をしていたときに気付いたことをつづります。
籾倉22歳。富士通時代の当時の上司との会話です。

「もみくら、3年我慢しろ。3年我慢したら好き放題できるぞ」

血気盛んな生意気キャラだった(今もそうかも…反省します)、当時の僕はその言葉がすっごく嫌でのたうちまわったんですよね…もうほぼ駄々っ子でした。なんで商品企画をやりたかったのに、こんな仕事なんだーーーーーーってね(笑)。
でも。1年間の新聞の切り抜きや、パソコン展示会での説明員、新店オープン時の搬入、ほとんど荷物運びの売り出し応援、倒産した販売店への特急商品回収、家電量販店の協会さんの度重なるパソコン設定、添乗員と富士通販売会社社長に添乗員と間違われるくらいの接待旅行時のゴルフ小僧などの、いわゆる下積み仕事をこなす中で、

「なるほど、お客様ってこういうニーズを持っているんだ」
「営業マン/電気店の店員の皆さんが喜ぶ商品ってこういうものなんだ」
「競合商品ってこういうところが受けて、不満なポイントはここか!」
そしてだんだん「必要なプロモーション戦略の本質は、ここだ!」とか
最終的には…「次に売れる商品に必要な機能やデザインはこうだ!」

みたいなことが手に取るようにわかるようになる自分が、3年目の籾倉でした。ほんと、わかるようになるんですよ。うそだーって思うかもしれませんが、やることなすこと当たり始めます。
次世代の携帯型パソコンを開発するための会議。その会議には、ハード開発、ソフト開発、デザイン開発、筺体開発(実装技術ですね)、インターネットに関する企画開発、商品企画、販売会社などが一同に会し、取締役を交えた会議で…

こんなマシンは絶対に売れません、なぜならば・・・・だからです。カスタマーならびに販売店はこういう商品を求めています。実際に競合製品でもこういったものが売れています。よって、差別化を図るためにも、こういった商品を発売できれば、絶対に勝てます。

と、あとさき省みず、あらゆる軋轢を吹き飛ばしてプレゼンしたことを今でもコクメイに覚えています。あとで怒られたけど…(笑) でしゃばりすぎって…でもみんな「なるほど」と聞いてくれて、グループインタビューからスタートして、最終的にその定例会議で発売検討に入ったのが、FMV-LOOXですからね。これは僕の中での誇りです。
立場を重んじる人、年功序列を重んじる人、能力主義を重んじる人、役割分担を重んじる人、自分の能力を信じる人、筋を通すことを忘れない人…企業、いや仲間の中にはいろんな考え方をもった人がたくさんいらっしゃいます。
でもなぜか不思議なもので、3年という歳月をその得意分野といわれるところで、ある程度の実績を残した人の話は聞いてくれるものです。それは社内外を問いません。
貫き通して、誰もが認める実績を出すには、最低でも3年間は必要だと思います。今年の新入社員の人は、そろそろ「こんなはずじゃなかった」とくじけている人も多いとも思います。そこでぐっと踏みとどまったて僕のこの話を思い出して下さい。
やんちゃな僕でも3年間我慢したんですから。きっとあなたにも輝かしい未来がその3年先に待っているはずです。
さ、夢を目指して今日もがんばりましょう!