ネクスゲートが拠点を構える渋谷。電化製品といえば、西口東口ともにある「ビックカメラ」さんがもっともメジャーだったかと思います。そこに突如現れたのは…
ヤマダ電機 LAVI 渋谷店
です。
実は、僕がいま使っているパソコンは、ヤマダ電機の渋谷店のオープンに合わせたかのように、前日大破した(汗)富士通製の代わりに購入した「Panasonic レッツノート」なんですよね(笑)。ビックカメラさんでいつもネクスゲートの電化製品は買っていましたが、今回ばかりはすみません…安かったんで…。
いやはや、お世話になりましたがこのヤマダ電機さん。僕が富士通に入社した1995年当初は、YKK戦争と言われる3つの郊外型家電量販店の老舗ブランドだったんですよね。ちなみに、YKKとは、ヤマダ電機、コジマ電気、K’sデンキの略称なんですよね(笑)。
どこに行っても同じコーナー配置、大きな駐車場、必ず入りぐち付近にある「サービスコーナー」、ポイント制度など、どれをとっても画期的な制度に見えますが、すべて米国から輸入されたフォーマット(形)なんですよね。
その母体になっているのが、米国の「ベスト・バイ」「ザ・グット・ガイズ」などの家電量販店。日本以上に広い大地の中に突如あらわれるカテゴリーキラー(商品特化型専門店)なので商品点数も豊富なのはあたりまえなのですが、もっともすごいのは店舗内の全売り場のレイアウトが全く一緒ってことに驚きますよ。
富士通時代に流通の勉強で渡米したときに、何件かベストバイに行きましたが、全部一緒(笑)。任天堂マリオの看板もまったく同じ位置に天井からぶら下がっていました。
でも、ヤマダ電機がそYKK戦争に勝ち、かつ家電量販店の売上トップを誇るわけは、その米国フォーマットの
日本人の国民性に巧みに合わせたカスタマイズ
をうまくかけたことにあるかと思います。
たとえば、ポイントカード好きな日本人のモチベーションを引き上げるため、他チェーンがIC化、バーコード化するなかで唯一ヤマダのポイントカードだけが「今たまっているポイント額が見える」ことであったり、「他の店舗より必ず安くします」って比較広告であったり、毎日特価商品が変わる再来店にこだわったチラシづくりであったりと…日本人の勤勉なやりくり国民性をうまくとらえた販売促進戦略。
これが当たりのポイントかなー。もちろん立地戦略も魅力ですね。ここにきて、郊外型に加え都心ターミナル型をプラスしているとこも凄いですね。気づきは、小さいところにあります。それが大きな差を生むことが、既得権益になり膨大な利益を生み出す源泉になることは間違いないですね。
ビジネスは、気づきが勝負
そう思います。ヤマダ電機さんの驀進は続きそうですね。素晴らしい!!!
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