強き志をもったリーダーは、本当に素晴らしいと思います。
そしてその組織に集まる仲間に対して夢を持つことの素晴らしさを伝え、その夢が集まる頂点に、組織としての志が掲げられていることが必ず成功に導く原動力になっていることは間違いありません。
しかし、究極に考え抜かれた分業が明確になった大会社と、各事業部ごとが中小ベンチャー企業のように自立した稀有な組織力をもった企業の両方に身を置いた人間として思うことは、
如何にその名のもとに集まるひとりひとりの人間が「人として尊敬できる精神をもち、すべてのことに対し主体性を持って取り組めるかどうか」が大切
そのことが全ての成功のカギだと思います。
僕がもっとも尊敬する経営者の大々々々先輩の京セラの創業者、稲盛会長がお考えになられたお言葉ですが(引用元)、
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、
人類、社会の進歩発展に貢献すること。
強い言葉に深いお考えを感じます。そしてこのお言葉をおつくりになられた背景にある、稲盛さんの心のプロセスを読むと涙がでます。
京セラは、資金も信用も実績もない小さな町工場から出発しました。頼れるものはなけなしの技術と、信じあえる仲間だけでした。会社の発展のために一人ひと りが精一杯努力する、経営者も命をかけてみんなの信頼にこたえる、働く仲間のそのような心を信じ、私利私欲のためではない、社員のみんなが本当にこの会社 で働いてよかったと思う、すばらしい会社でありたいと考えてやってきたのが京セラの経営です。
人の心はうつろいやすく変わりやすいものといわれますが、また同時にこれほど強固なものもないのです。その強い心のつながりをベースにしてきた経営、ここに京セラの原点があります。
僕は、まだ駆け出しの経営者。この稲盛さんの御言葉に恥じないよう、今日もがんばります!みなさんも改めて己の心を正し、その「道」を極めていきましょう。