日本のコンテンツ、ネットのせいで沈む。
むちゃくちゃ、共感できる記事がIT Mediaに掲載されていました。
考えさせられ、熱くなりました。
ホリプロの堀社長のご意見なんですが、最高です。まじで。それもそのはず、リアルの業界の方々にありがちな「いやーTVはなくならないと思うよ。みんなみてるもん」的な短絡的な話ではなく、本当にすべてを理解した言葉だからです。
『テレビ番組をネットに出せ』と言われるが、そんなことをしても不幸になるだけ。コンテンツが欲しいなら、ネット事業者はペイするビジネスを提案すべき
そのとおりっす、堀社長。以前、籾倉がネットビジネスのあり方についてこのブログにて少し意見を書きましたが、まさに同様のことをおっしゃっています。
電通さんが発表した広告費用のグロスが「ラジオ」と「雑誌」を抜いて、「新聞」に近付いているといっていますが、このデータある意味間違っています。実は、もうすでに「新聞」を抜いています。なぜならば、リクルート社が売り上げている「情報広告(classified)」分野の売り上げをいれると、すでに一兆円を優に超しているからです。
でも…この1兆円を形成する「検索結果」と呼ばれるグレーなコンテンツビジネスの上に成り立つ広告枠や、不正に取り込まれたコンテンツに付随する広告枠については、 実は「ネット法」を制定するにあたり、しっかりとメスを入れるべきだと思います。経済産業省が「情報大公開プロジェクト」というものをひっぱっていますが、このあたりの法整備の視点と連動して、進めてほしいものですね。
確かに、ユーザーには便利?になっているかもしれませんが、前も書きましたように結果的にコンテンツを作る方々に「広告収入が源泉になっているうま味」がないと結果的にシュリンクすることをしっかりと見つめないといけないということです。魅力的な水道管はあっても干ばつで水が流れない状態になるに近いですね。
あるTV局の人がおっしゃっていましたが「TV広告の2兆円という費用で、TV局も芸能界もご飯を食べている。そのお金の流れがなくなれば、すべての人が路頭に迷うからなくならない。しかもTV局がネットに本気になったら、Yahoo!やGoogleは全く怖くない」との事…。これはさすがに視座が間違っていると思うので、すべては肯定しにくいですが、ここは政府と行政の判断が大切かと思います。
僕は、ネットの技術を生かして、「ブログシステム」をベースに個人がメディアを作り広告を販売したり、DB技術を生かした「情報広告」を販売する領域は、「新たな情報取得のための社会的価値の向上=利便性」を引き上げるためにどんどん増えていくべきだと強く思いますが、他人のコンテンツを活用した上になりたつビジネスモデルは「シンプルに微妙」だと強く思います。
このあたり、とっても難しい議論ですが、しっかり法を整備しないと大きな社会問題になるのは間違いないと思います。ましてや、デジタル放送が100%になる2011年までの動きが一番大事だと思うのは僕だけでしょうか…。
さて、クリック&クリックを宜しくお願い致します。